読書会
5名参加頂き、楽しくお話しました!お持ちになった本と内容を紹介します!
◆カフーを待ちわびて/原田マハ
沖縄を舞台にした小説。沖縄の離島にリゾート計画が立ち、その計画打ち合わせのために島民が本州へ赴く。そこで神社の絵馬に「誰か嫁に来ないか」と残していくと、とある女性から手紙が…。そして現れたのはどこか影のある美人な女性。主人公は自分に自信がなく、この女性はいつかいなくなるかもしれない…という不安が始まる。それならばもういっそいなくなってくれ、という気持ちで付かず離れずの恋愛が続く。過去の恋愛や絶妙な距離感を思い起こさせる恋愛小説。
◆トレイルトリップガイドブック/石川弘樹
屋久島などの登山ルートの解説や、オススメの持ち物などの紹介。登り方の紹介など。著者の石川さんはプロトレイルランナー。トレイルランの知名度が上がるにつれ「登頂スピード優先」の競技のようにになってきているが、ちょっと止まって自然を楽しんだり、草木を見たりする楽しみを今一度思い出そうということを推し進めている。
◆理性の限界/高橋昌一郎
ものごとを理性的に処理することには限界があるということが書かれている本。例えば「選択の限界」の章では多数決は矛盾が生じ、結果と内容が伴わないということが解説されている。他には個人的なメリットと社会的なメリットを天秤にかけて判断するのは難しくなる「囚人のジレンマ」など。
◆時間はどこで生まれるのか/稲本淳一郎
時間について様々な視点から考察した本。量子力学的観点から見ると、世界はエントロピー増大の法則により放っておくと無秩序になっていく。 この法則に反して秩序を維持するのは『意思』が必要でそれは生命にのみ備わっている さらに人には過去を記憶によって蓄積できるためよりよい選択ができ、未来を選択する自由があるといった哲学的な視点からも書かれている。
◆本屋さんのダイアナ/柚木麻子
金髪+ダイアナという個性的な特徴のせいでハードな環境で過ごすダイアナと、良い家庭で育った彩子の二人が友情を育んで行く話。二人の視点で交互に進んで行く。